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前回までのあらすじ。
無事に大晦日の19時には目的地である和歌山県の紀伊大島に到着し、バーベキューもしたのだが。
時間を気にしていなかったために、新年になる瞬間に気づいたのは2分前、あっけないカウントダウンとなってしまったのである。
01月01日08時30分。
DIO「うーん、むにゃむにゃ。」
DIO「ここはどこだ?」
DIO「って、お前らまだ寝てるのか。」
前日に話し合った結果では。
朝には出発し、温泉に入る。
そして昼には大阪で昼食を取り、帰る。
なのだが...。
DIO「おい、お前ら!もう8時半だぞ。」
ミッチー「ん~?なんだよ~。」
シン「あと10分。」
DIO「...あと10分寝るか。」
と言ってまぶたを閉じ、再び目が覚めると。
DIO「おい、お前ら!もう8時50分だぞ。」
シン「えええ、もうこんな時間か。そろそろ行くかぁ。」
ミッチー「というか外の荷物片付けないとな。」
昨日は真っ暗で何も見えなかったが。
朝になって周りを見渡してみると。

こうなっている。
う~む、海に転落してもおかしくなかったか。
とにかく片付けるのだが。
ミッチーはミッチーで無駄にゴミに火を点けるし...。
ミッチー「釣り人はみんなこうするんだよ。」
シン「はぁ?」
DIO「ウソつけ(笑)。」
ミッチー「いや、するから。」
とか結構真面目に言いつつ、私とシンが片付けるのを尻目に今度は釣りを始める。
寒いのでとっとと片付け、ミッチーに釣りをやめさせ、車の中へ。
DIO「おい、見ろ。コレを。」
ミッチー「ん?」
DIO「買った味噌だ。何だこれは!」
これには私だけ買う前から反対していたのだが。
アイツら2人は味噌汁をたったの1回だけ作るのに味噌を1kgも購入。
使ったのは50gぐらいで、950gも余っている。
お前らどんだけリッチなんだよ。普通にインスタントを買えばいいものを...。
ミッチーはともかく、シンは金ないとか言って、これだ。
ミッチー「ははは。まぁ、いいだろ。」
DIO「ったく、それにこの酒、どんだけ余らしてるんだよ。」
ミッチー「飲んでいいよ。」
DIO「ああ?朝からこんなに飲めるわk...」
グィィィイイイイイン。
ミッチー「飲んだ(笑)。」
DIO「ふぅ、勿体無いからな。」
01月01日09時30分。
掃除は終わり、一行は大阪に向けて出発。
だが予定時刻より大幅に遅れている。
ここらへんで気づくべきだったか。
この遅延のせいで、後にとんでもないことになる。

またひたすら海岸沿いを走る。
目的地までの距離は200km。
というか、大阪に行くのはいいが。
大阪の町がどうなっているのとか、観光地はどこになるのかだとか。
全く知らない。
シン「やっぱ、あれでしょ。」
シン「走ってる人がポーズしてるやつ。」
ミッチー「ああ、グリコか。」
DIO「(走ってる人がポーズしてるやつ、でよくわかったな...。)」
ミッチー「どこにあるんだろうね。」
DIO「とにかく中心街行けばいいじゃない?」
ミッチー「かなぁ。」
シン「わからなくなったら、そこらの人に聞こう。」
ミッチー「聞いたら聞いたで、大阪人はグリコのポーズして「ここです。」って言いそうだよな。」
シン「言いそう~。」
ミッチー「って、おい、DIO。」
DIO「ん?」
ミッチー「さっきからどうした。」
DIO「酔った。」
シン「なんで?」
ミッチー「コイツ、さっき、朝から一気飲みしたからだよ。」
DIO「朝から飲んで、この車のカーブによる揺れと、そして何より、あの味噌がすげぇ臭くて吐き気を催す。」
ミッチー「うん、確かにこの味噌は臭いな。」
DIO「赤味噌なんて買いやがって、だからせめて白味噌にしろって言ったのに...グハ。」
DIO「しばらくおとなしくしてます。」
01月01日10時30分。

出発してから1時間。
温泉を発見したので、入ることに。
すぐにでも入りたかったのだが。
なんと入浴は11時からという仕様。
あと30分もあるので、ロビー付近にある広間で。
チーン。
ダウンしてしまった。
ミッチー「おい、開いたから行くぞ。」
シン「ははは。アホだな。」
DIO「おう、行ってやるぜい!...グハ。」
ここがどこで、なんという温泉かは知らないが。
ともかく温泉を満喫。
体中が昨日の炭のニオイで臭くて、臭くて。
そのおかげか、通常よりもさらに気持ち良かった。
温泉を上がり、のん気にアイスクリームを食べる。
ミッチー「酔いは醒めたか、DIO。」
DIO「この通り、醒めてるぜ!」
ふと、時刻を見ると。
もう12時過ぎてるじゃねぇか!
DIO「もう12時過ぎてるし、飯そこらで食わない?」
シン「大阪まで我慢しろ。」
とか言いつつ、コンビニに寄り、間食だか昼食をを取る。
その後は早く大阪に着くため、高速道路を利用。
今まで下道で走ってきたが、さすがにこのままだと到着するのは夜になる。
が、早速も渋滞。
そんなにヒドくはないが、早くもない。
しかもシンが高速を降りる寸前でパーキングエリアに寄り、休憩。
30分程の休憩を取り、今度は下道を走るのだが。
大阪の中心地に行くにつれ、道は混雑していく。
ちなみに目的地は難波。
選んだ理由は、ここが1番道がゴチャゴチャしているから(笑)。
目的地まであともう少しという時点で。
なんと、シンが...。
シン「渋滞ダルいから走りたくねぇ。寝る。」
と言う。
DIO「ちょ、おま...ミッチー!シンが寝るとか言ってるぞ。」
DIO「って、おい!お前はどんだけ寝るんだ。」
コイツら...。
免許さえあれば間違いなく私が運転しているんだが。
さすがに仮免の状態じゃあ運転はしたくない。
というかそれ以前にシンが運転させてくれない。
シン曰く、免許取ってから1ヶ月は運転させない、とのこと。
言っておくが、お前の車以外に運転する当てはない(笑)。
にしても、あともう少しだというのにコイツら2人とも寝やがって。
こうなったら...。
私も寝る。
このヤロウ共にもう何を言っても無駄だ。
無駄に体力の消費をしないのが1番。
明日(1月2日)のバイトにさえ間に合えばいい。
01月01日16時10分。
寝てから30分後。
シン「あと20kmぐらいか~。」
シン「行くかぁ。」
そう言い、私にどつきながらこう言う。
シン「シートベルトしやがれ!」
DIO「てめぇ、運転してねぇだろーが!」
ミッチー「確かに(笑)。」
シン「今から運転しているんだよ。」
ミッチー「今言葉おかしくなかった?」
DIO「日本語で話しやがれ。」
そして、再度出発。
そう、この旅はシンの気分で全てが変わる。
本人でも。
シン「キャプテンは俺だ!」
ミッチー「車だし、キャプテンではないな。」
シン「...これは船だ!」
DIO「...。」
そんなこんなで、難波まであと10km。
とにかくシンはグリコやカニ道楽が見たいので、そこに向かうのだが。
本当に難波なのか。というか勘100%。
心配になったので、シンが大阪の友達に電話する。
ミッチー「始めからそうしろよ(笑)。」
シン「久しぶりに電話するからなぁ。」
ピッ、とぉるるるるる。
シン「もしもし、ダイちゃん?」
シン「俺だよ、俺。シン。」
シン「シンだよ。」
ミッチー「伝わってない...(笑)。」
DIO「誰だがわかってないじゃん(笑)。」
シン「そうそう。」
シン「で、今大阪ふらついてるんだけどさ。」
シン「グリコってどこにある?」
シン「難波?わかった。」
シン「じゃあね~。」
シン「いやぁ、10年ぶりに電話した。」
DIO・ミッチー「(´゚ω゚):;*.':;ブッ」
とにかく難波で合ってるらしい。
フフフ、さすが私だ。
中心地に近づくと、交通量も増えたが、変なのを見かけるようにもなった。
シン「何あれ、アレ?だせぇ。」
DIO「何がだ?」
シン「後ろに変なのがいる。」
後ろには車が1台走っているのだが、何かがおかしい。
普通の車とは違う。
すると、シンが。
シン「アホだろ。タイヤの寿命を縮めるだけだ。」
そう、おかしいのはタイヤ。
タイヤの軸がかなり不自然なのだ。
説明すると、車を前から見たら、普通はタイヤが真っ直ぐなのだが。
その車は接地してる部分が車の外側に向いている。
1台ならまだしも、それが何台もいる。
シン「あれ絶対ヤクザだろ。」
DIO「これが大阪か...。」
そして、難波駅付近となると人の数がスゴい。
シン「轢き殺すぞ!」
ミッチー「人多いなぁ。」
DIO「お、この付近に道頓堀があるぞ!」
ミッチー「止めて歩こうぜ。」
ミッチー「そこらに止めちまえ。」
シン「やだ。」
ミッチー「前の奴だって止めてるから問題ない。」
シン「(違反が)怖いからパーキング探す。」
ミッチー「いいじゃんか~。」
そして、車を止め歩くのだが。
なんだ、ココは。
さっきまで周りはギラギラと明るかったのに、1つ路地に入ったら真っ暗。
ミッチー「ここ戻れなさそうだな。」
シン「何とかなるっしょ。」
シン「で、どっち?」
DIO「地図だとこっちだ。」
ミッチー「てか、さみぃ~。」
ミッチー「空腹と寒さで死ぬ。」
DIO「おい、あれ見ろよ。ヨシモトの何かだ。」
シン「見たことあるなぁ。」
ミッチー「そんなどうでもいいから早くどこか入ろう。」
目指すは道頓堀。
それで3人とも一致した。
逆に言えば、3人でその案しか出なかった、とも言えるが...。
さて、難波駅から道頓堀に向かうのだが。
大阪の何がスゴかったか。
1つ目は先ほど言ったように、表通りは明るいのに裏通りがかなり暗い。
次にそこら辺の人。
駅付近なので人が多いのも然ることながら、自動車などの交通量も多い。
なのに、なのにだ。
普通に車が走っているのに。
その中を平然と歩く人、もしくは自転車が多数。
いや、注意して渡るならそんなに驚かない。
車が走っている中を歩くのだから、当然クラクションを鳴らされる。
普通ならそれに反応するとこなのだが。
その歩行者(自転車)は全く動じない。
全く動じないのだ。
これはどういうことなんだ...。
だが驚くのはまだ早い。
もっとカオスなものを見つけてしまった。
ミッチー「なぁ...あれは何だ?」
と言って道路を指差す。
DIO「あれって?」
ミッチー「あれは横断歩道なのか?」

お分かりだろうか。
この横断歩道の白線なのだが、これで1つ分。
どんだけデカいんだよ(笑)。
これが横断歩道として機能しているのかかなり疑問である。
この横断歩道もかなり無駄に見えるが。
他にも明らか無駄な土地はある。
それなのに裏通りは狭い。
大阪の街のバランスはスゴいな...。
人が人なら、街も街か。
そうか、街が人を作ったのか。なるほど。
と、1人で勝手に納得。
これにて大阪のイメージは”何でも有り”が強く根付いてしまった。
...そんなことよりグリコだ。
私が先頭を切り、自信満々に歩いて行くと...
華麗に道を間違えた。
見事に勘違いをし、全く逆方向へ。
シン「逆だな。」
ミッチー「おい~、DIO。どういうことだ。」
DIO「そんな日もあるさ。」
そうしてまた難波駅に戻る。
果たしてグリコは見れるのだろうか。